真言宗 豊山派 圓明院

圓明院について

沿革

 當山は山号を「水奏山」寺号を「圓明院」とし、室町時代の永禄3年(1560年)真言宗僧侶覺嚴和尚により開山されました。
 本尊は阿弥陀如来坐像。本堂内には、不動明王・十一面観世音菩薩・地蔵菩薩をお祀りしております。
 数度の罹災により、開山当時の建物や古記録は残されておりませんが、年代の明らかなものには山門と半鐘がございます。
 山門は江戸時代中期の元文3年(1738年)に建立されました。平成4年の大改修の際の調査により行徳地区において最古のものであることが判明しました。半鐘は江戸時代後期の天明8年(1788年)宥海和尚により造られました。当時の地名「下総国本湊村」、當山の名称を「水奏密山圓明教院」と銘記されております。圓明院は、開山以来お大師さまの教えを伝えてきた真言密教の寺院でございます。

境内の様子

弁財天堂

作者年代不詳ですが、古い江戸地図には「葛飾3弁天」の1つと記されております。
圓明院で唯一の秘仏です。

稲荷堂

當山13世住職栄純和尚が入定された後、お稲荷さまに化身なされたと云われております。栄純和尚は湊にある「水神宮」や行徳駅前にある弁天様など近隣のお宮の別当を勤めた高僧でありました。

行徳子育地蔵尊

こどもたちの無病息災・交通安全などを祈願し昭和52年に建立いたしました。1月24日には、様々なお願い事を祈願し新たなのぼりを建立して初地蔵尊会を厳修しております。

修行大師像

お大師さまが山野を行脚し、修行をなされていた時のお姿です。

縁結び地蔵

昭和39年の墓地拡張工事のおり、土中より宝珠地蔵尊と六面六地蔵尊が見つかり、2つを合わせて安置いたしました。離れていたのが一緒になったので、縁結び地蔵と呼ばれるようになりました。

六地蔵尊

平成13年に當山の檀家総代の矢島氏が亡きお母様の慈悲深き徳を偲び、皆様の多幸を願い建立されたものです。